土木学会論文集
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練り返し再圧密した島尻粘土の変形特性に関する実験とその解析
原 久夫上原 方成
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1997 年 1997 巻 561 号 p. 109-118

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抄録

本論文では, 沖縄島の新第三紀中~新世「島尻層群 (泥岩, 砂岩)」由来の島尻粘土 (沖積層) の排水せん断試験から, 弾性変形, 遅延弾性変形, 塑性変形の有効応力に関する変形定数を求めた結果を報告する. 島尻粘土の変形特性を表すモデルとして本論文では, 弾性, 遅延弾性変形成分には一般化 Voigt モデルを, 塑性成分は修正 Cam-Clay モデルを用いた. また有効応力に関する粘弾性定数を決定するための漸増載荷排水試験を提案し, その適用性を実験結果との照合によって検証した.

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