土木学会論文集
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RC構造の耐用期間にわたる耐震信頼性評価手法
鈴木 基行井林 康赤倉 康寛藤原 稔尾坂 芳夫
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1997 年 1997 巻 564 号 p. 253-263

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抄録

本研究は1回の強震動によるRC構造物の被害状態を評価すること, および耐用期間にわたるRC構造物の耐震信頼性を評価することを主な目的とした. そのため, まず強震動の発生確率の算定のための地震危険度解析の手法と結果を提示し, 次に被害状態を算定するために損傷指標を定義した. これらより, まず損傷指標と実際の被害状況との対応を検証し, 現行の設計による構造物の強震動に対する被害程度, および耐震補強の効果の評価を行った, また, 損傷確率マトリクスを用いて, 複数回の地震動を受けるであろう耐用期間後の損傷状態を予測した. その結果を基に, 耐用期間にわたる損傷の累積の影響や, 設計時に考えるべき地震動強さについても考察を行った.

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