土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
凝結遅延性におよぼす有機化合物の化学構造に関する基礎的研究
竹内 徹長瀧 重義大即 信明田麦 典房
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 1997 巻 564 号 p. 75-87

詳細
抄録
コンクリートの凝結遅延により, 施工可能時間の延長, コンクリートの一体化およびコンクリートの長時間貯蔵等の様々な効果が期待される. 本研究は, 卓越した凝結遅延性を有する凝結遅延剤を探索することを目的として, 有機化合物の炭素鎖長, 化学構造中の官能基の種類, 数および組合せを系統的に変化させ, 化学構造とセメントの水和反応の遅延性との関連を検討したものである. また, セメントペースト液相への有機化合物の溶解性, 有機化合物のCaイオン封鎖容量, セメント粒子への有機化合物の見掛け吸着量およびセメントペースト液相中のCa量を測定し, セメントの水和反応におよぼす有機化合物の遅延作用機構についても考察した.
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top