土木学会論文集
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多成分連成法に基づく非線形不規則波動場中の浮体の動揺解析法
大山 巧上田 充灘岡 和夫
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1998 年 1998 巻 600 号 p. 105-117

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抄録
非線形不規則波動場中の浮体の動揺解析法として, 多成分連成法に基づく手法を開発した. この手法は, 広帯域スペクトルを有する非線形不規則波動場も扱い得る一般性の高い手法であるとともに, 構造物近傍を含めた領域全体の流体運動を鉛直積分型の方程式でモデル化しているため, 既存の動揺解析法に比べて非常に高い計算効率を有している. 本論文では, 浮体近傍の散乱波領域での適用性, 浮体底面に関する緩勾配仮定の適用範囲などの基本特性を検討するとともに, 非線形波動場中の浮体に作用する波力および長周期動揺問題を対象に, BEMモデルとの性能比較を行った.
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