1998 年 1998 巻 602 号 p. 7-19
発破に伴って発生する振動・騒音が周辺住民に影響を及ぼし, しばしば, 建設公害として問題が生じる. このため, 発破の施工に際し, 振動あるいは騒音の管理基準を設け, 計測管理に基づく情報化施工管理を行う手法が用いられることが多い. 本研究では, 発破が周辺住民に及ぼす影響を明らかにすると共に合理的な施に管理手法の確立を目的として, ある現場で周辺住民を対象に発破の影響に関するアンケートによるモニタリングを実施した. 本文では, この調査結果及び同時に行った計測の結果について解析・検討を行い, モニタリング結果の情報価値としての評価及び発破振動の管理基準値に関する提言を行う.