1999 年 1999 巻 613 号 p. 59-69
連続繊維補強材は, その耐腐食特性から海洋構造物等の高腐食環境下での緊張材としての利用が期待されており, そのような環境下でもひびわれを許容するPC構造物への適用も可能となる. 本研究は, アラミドおよび炭素連続繊維補強材とPC鋼線を緊張材とした, プレテンション方式PC梁の曲げ疲労試験を気中と水中とで実施し, それらの環境が疲労寿命および破壊性状におよぼす影響, ならびにPC梁の構成材料 (コンクリートと連続繊維補強材) の疲労強度と梁の疲労強度との関係について検討したものである.