土木学会論文集
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観光地魅力度と周遊行動を考慮した観光交通需要の予測システム
溝上 章志朝倉 康夫古市 英士亀山 正博
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2000 年 2000 巻 639 号 p. 65-75

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抄録

観光周遊行動は, 自宅をベイスとして幾つかの観光地を訪問した後に帰宅するという時間軸に沿った連続的目的地選択行動と考えることができる. また, 観光目的地の選択には観光地魅力度の影響が大きいことから, 観光地魅力度を客観的に定量化しておく必要がある. 本研究では, 生活圏程度の地域間観光流動量は既知として地域内の観光地間観光周遊行動のモデル化を行っている既往研究を拡張し, 観光地魅力度と観光周遊行動を明示的に考慮した観光交通需要の予測システムの構築を行った. さらに, 京奈和地域の観光系幹線道路網整備計画をケーススタディとし, 提案した予測システムの特定化と現況再現性の検討を行っている. その結果, 本予測システムの実用可能性が検証された.

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