土木学会論文集
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高齢者に配慮したコミュニティバスの利用頻度予測モデルについて
新田 保次都 君燮
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2000 年 2000 巻 646 号 p. 37-45

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抄録
本研究は, 高齢者を中心とした交通困難者のモビリティ向上を促す目的で導入されるコミュニティバスの需要予測手順の中で, このコミュニティバスへの転換者数予測の次段階に位置付けられるバス利用頻度予測に必要となるモデルを構築することを目的とした. このバス利用頻度予測モデルは, 現状の外出利用交通手段別に構築した, 現状の外出頻度選択を推定するモデル (外出頻度選択モデル) と, コミュニティバスの利用による外出頻度の増加を予測するモデル (外出頻度増加モデル) からなる. これらの構築されたモデルは精度的に良好であった. また, このモデルを使うことにより, 新たなバスが導入されたときの潜在需要の顕在化を, 利用頻度の増加という形で明示的に表現することにより, 需要予測を行うことを可能にした.
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© 社団法人 土木学会
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