土木学会論文集
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掘削工事における周辺地盤の簡易沈下予測手法
小島 謙一太田 秀樹舘山 勝飯塚 敦
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2000 年 2000 巻 652 号 p. 217-227

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抄録
開削工法などの掘削工事では, 周辺地盤や構造物に及ぼす変形が大きな問題となる場合がある. 特に都市部における掘削工事では周辺構造物の密度は増す一方であり, 十分な検討が必要となる. しかし, 土留め工設計に関わる各規準においては具体的な検討手法を記述したものは少なく, どのような方法が優れているか, 未だ定見はない. また, 比較的煩雑な手法が多く, 設計時に得られている少ない情報から容易に周辺地盤の変形を予測する手法が求められる. 本研究は, モデル地盤による有限要素法解析結果と現場で計測されたデータから求めた周辺地盤への変形の影響要因を評価し, 設計計算に用いるパラメータ (主としてN値および土留め壁の剛性) を用いて, 掘削時の周辺地盤変形を簡便に予測するための新しい手法を提案するものである.
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© 社団法人 土木学会
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