土木学会論文集
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ボーリング孔を利用した新しい原位置岩盤強度評価法
高田 誠川内野 新山本 茂雄北村 良介
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2000 年 2000 巻 652 号 p. 279-282

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抄録
岩盤の強度パラメータは, ボーリングコアを用いて一軸圧縮強さ試験や超音波速度測定を実施したり, ボーリングコアの状態から岩級区分を行い, 既往資料を参考に設定されるケースが多い. しかし, ボーリングコアを用いた室内試験では, 亀裂等の少ない良質なコアを用いることが多く, 原位置岩盤の強度パラメータを室内試験結果のみで判断することは困難であること, 岩級区分からの強度パラメータ推定では個人誤差が入ることに問題がある. また原位置せん断試験を実施するには, 多額の経費と時間が必要となり, 試験数に自ずと制約が生じる. 本論文では, このような問題点をクリアするため, ボーリング孔内で容易に, 連続的・経済的に実施できる原位置岩盤の引張り強度試験を提案する.
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© 社団法人 土木学会
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