抄録
軟岩は自然の乾湿繰返しによって細粒化することがよく知られている. しかしながら, 長期間の自然条件下での暴露試験による細粒化特性や沈下挙動はほとんど明らかにされていない. また, 長期間の暴露試験結果と室内スレーキング試験結果との対応関係もさほど明らかにはされていない. そこで, 瑞浪泥岩を用いた7年間の暴露試験と乾湿繰り返し回数最大100サイクルまでの室内スレーキング試験を実施し, 両試験における細粒化特性と沈下挙動との対応関係を調査した. その結果, 細粒化と沈下の長期間の進行が明らかになった. また, 圧縮ひずみと粒子破砕指標の関係から, 暴露年数と室内スレーキング回数との対応関係のあることが認められた.