土木学会論文集
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細粒分含有率が異なる改良土の室内配合試験による基礎的研究
三井 隆吉川 正池田 昭彦青山 要中川 浩二
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2001 年 2001 巻 693 号 p. 117-129

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抄録

最近の噴射撹拌工法は有効径の拡大化, 産業廃棄物 (汚泥) の抑制等により, 改良体を造成する際に排出される泥土 (スライム) 量を抑えた工法が採用される方向にある. これらの改良体では, 土の混入比率が大きく, 硬化材そのものの強度特性だけでは改良体の強度を推定することが難しい. 筆者らは土の細粒分含有率が改良体強度に及ぼす影響に着目し, モデル地盤材料を用いて改良体強度に関して室内配合試験による基礎的研究を実施した. その結果, 改良体中の硬化材の配合, 投入量および土の細粒分含有率が改良体強度に影響を及ぼしていた. 特に土の粒度構成に着目した場合, 改良体強度の変化領域が土の細粒分含有率の30%付近にあることが推定された.

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