土木学会論文集
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凝結時間を遅延させた泥水セメント系材料の凝結硬化特性と適用
藤原 靖大谷 崇檜垣 貫司
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2001 年 2001 巻 694 号 p. 17-27

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抄録
鉄道近接あるいは道路路面下などの施工環境では施工時間を制限した場合が多く, その大部分は夜間数時間施工を繰り返す断続的な施工である. このような施工環境では, 固化材の打設が中断したり固化材の打設に引続き応力分担材の挿入が出来ない場合が多いため, 固化材の凝結時間を制御する技術が要求される. そこで本研究では超遅延剤を用いて72時間程度まで凝結時間を遅延させた泥水セメント系材料を製造し, その凝結遅延時の特性および硬化特性について検討した. その結果, 温度計測で凝結遅延・凝結開始が確認でき, 凝結遅延と遅延終了後の強度発現に対して練り上がり温度や再撹拌の影響がないことを確認して遅延型の泥水セメント系材料による山留壁の築造工事に適用した.
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© 社団法人 土木学会
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