土木学会論文集
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引張力およびせん断力が高力ボルト引張継手の曲げ強度・剛性に与える影響
山口 隆司鈴木 康夫北田 俊行杉浦 邦征秋山 寿行
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2002 年 2002 巻 710 号 p. 439-447

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抄録

高力ボルト引張継手では, 予め, 高力ボルトに高い軸力が導入され, 継手面には材間圧縮力が発生する. したがって, 引張力あるいは圧縮力などのボルト軸方向の外荷重のみではなく, せん断力に対しても摩擦接合として抵抗するため, 高力ボルト引張継手は, これら以外の断面力も伝達できる多面的な継手形式と言える. しかし, この種の継手に関する既往の研究の多くは引張力のみを対象としており, 組合せ荷重下での検討は十分になされていない. したがって, 本研究では, 本継手を実構造物の接合法として適用するために, 実際に近い荷重状態下での力学的挙動を, 断面力として, 引張, 曲げ, およびせん断力を想定し, これらを作用させた載荷実験により明らかにし, 実橋部材の継手構造に適用可能であることを確認した.

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