土木学会論文集
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コンクリートと連続繊維補強材間の付着挙動に関する数値解析的アプローチ
松尾 真紀二羽 淳一郎児島 孝之
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2002 年 2002 巻 711 号 p. 147-159

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抄録
コンクリートと補強材間の付着伝達機構を表現するために, 2次元有限要素モデルを提案した. 本付着モデルは, コンクリート要素と補強材要素の界面に接触する2つの曲線からなる2次アイソパラメトリック線要素で表現される. これは, 既報の論文中で定義したひび割れモデルを拡張したものである.
そして, 付着引抜き試験の2次元有限要素解析を行い, 本論文で提案する付着モデルのコンクリートと連続繊維補強材間の付着応力―すべり関係を同定した. 実験結果と解析結果との比較を行うことによって, 各連続繊維補強材 (より線状炭素繊維補強材および組紐状アラミド繊維補強材) の付着応力伝達機構の相違を明らかにすることができた.
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