2003 年 2003 巻 725 号 p. 281-291
本研究は, 山岳トンネル補助工法のひとつとして普及しているウレタン系注入材のうち, 主として水ガラスから構成されるシリカレジンの開発プロセスを報告するものである. 特に, その開発にあたり, 数多くの材料を駆使して開発に至った経緯を紹介しながら, シリカレジンの基本的性質を示すことを目的としている. さらに, 将来の土木材料開発の一資料となるべく, 材料開発プロセスにおいて, どのような工学的判断に基づく評価を行ったものかを提示するものである.