抄録
我々は, 都市内の河川環境改善事業として, 下水処理水還流事業, 直接浄化事業, 護岸整備事業を取り上げ, 環境効率指標を用いて検討・評価した. 評価項目は, WTP, 来訪頻度増加量, 環境負荷, コストである. WTP, 来訪頻度増加量はアンケート調査により定量・評価した. アンケートに際しては, 回答者が抱く環境改善事業後のイメージを統一化するために, 事業前と事業後のイメージ写真を並べて提示した. さらに, 各事業のライフサイクルのコスト・環境負荷を算出し, 得られる成果とコスト・環境負荷の関係から環境効率指標を算出した結果, 直接浄化事業が最も評価が高かった.