土木学会論文集
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複断面河道における洪水流特性と流砂量・河床変動の研究
岡田 将治福岡 捷二
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2004 年 2004 巻 754 号 p. 19-31

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抄録

河川の複雑な平面形状を単純化するために, 洪水時の流れ場を規定するパラメータを論理的に導き, 全国14河川の河道データの分析から, わが国の複断面河道の平面形状特性を示した. 次に, 複断面水路を用いて蛇行度Sおよび相対水深Drを種々変化させた定常流実験を行い, 低水路幅/蛇行帯幅<0.5, 蛇行度S<1.10では, 低水路満杯流量程度の水理条件で流砂量, 洗掘深が最大となることを明らかにした. さらに, 洪水ハイドログラフを与えた非定常流実験から, わが国の洪水規模では, 複断面的蛇行流れの継続時間が短いために, 定常流実験で見られた内岸河床の洗掘は生じにくいことを示した. 最後に, 低水路蛇行度Sと相対水深Drを指標とした単断面的蛇行流れと複断面的蛇行流れの発生領域区分図を示し, 洪水流の水理特性をこの2つの指標によって推定可能であることを示した.

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