土木学会論文集
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小口径バーンカットの破砕機構についての一考察
河野 興小早川 忠行吉永 正雄小松 正三中川 浩二
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2004 年 2004 巻 756 号 p. 167-172

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抄録
小口径バーンカットの破砕機構検証のため心抜きの段階的な起爆実験を行った. 中心の装薬孔の起爆では, その周辺に配置した空孔との連結や中心起爆孔の拡大等による自由面の増加は特に見られなかったが, その後の段階的な連続起爆では, 孔奥方向への心抜きの進行が順次行われ進行率は約90%程度得られた.
中心孔を囲む周辺の空孔は自由面となり中心装薬孔の起爆により, 装薬孔近傍の岩石に多くの微小亀裂が発生・進展を促す役割を果たし, その後連続的な起爆によりこの損傷部分が破砕・排出され, 心抜きが完成していくものと考えられた.
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© 社団法人 土木学会
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