土木学会論文集
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温度および経時変化を考慮したAE剤添加セメントペースト, モルタルおよびコンクリートの塑性粘度推定方法
菊川 浩治飯坂 武男
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2004 年 2004 巻 774 号 p. 139-147

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抄録

化学混和剤のうち, 使用頻度の高いAE剤を用いた場合のセメントペーストの粘性挙動から, その塑性粘度の推定式の確立を試みた. AE剤を用いた場合, プレーンセメントペーストの塑性粘度に対し多少増粘効果があり, これを粘度式に取り入れてAE剤を用いたセメントペーストの粘度式を誘導し, 塑性粘度の推定値と実測値との整合性を検討したものである. また, 試料の温度および経時変化を考慮し, それに対応できるような定式化を図った. そしで提案した粘度式から求めた塑性粘度の推定値と実測値との比は, 期待値の1に近づいていることが確認できた. モルタル及びコンクリートについては, 既往の粘度式を使用し, 母材の塑性粘度が変化した場合でもそれらの粘度式を適応できることを確認できた.

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