土木学会論文集C
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和文論文
岩盤不連続面の剛性が空洞周辺岩盤の変形挙動に与える影響
多田 浩幸小田 匡寛
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2007 年 63 巻 2 号 p. 447-466

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抄録
 本研究では,不連続性岩盤解析の一つであるクラックテンソルを用いた解析により,円形断面の空洞掘削解析を行い,不連続面の垂直剛性とせん断剛性の比が空洞周辺岩盤の応力・変形状態に与える影響を調べるとともに,不連続面の剛性の応力依存性を考慮した解析を円形・幌型断面空洞および大規模地下発電所空洞の掘削解析に適用した.その結果,不連続面の垂直剛性とせん断剛性の応力依存性を考慮することにより,従来の不連続面の剛性を一定値で近似する方法よりも精度よい不連続性岩盤の変形挙動予測が可能となることを明らかにした.
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© 2007 社団法人 土木学会
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