超音波を利用した,騒音,振動,消費電力を大幅に低減可能な高密度砂杭工法の開発を目的にしている本研究は,開発した超音波供試体作製装置を使って,まず2つの供試体作製法について優位性と超音波の音圧が豊浦砂の高密度化に与える効果を検証した.次に超音波照射と水中落下打撃法および超音波を照射せずに作製した供試体の三軸圧縮試験を行い,それぞれのせん断特性を比較した.最後に超音波照射による相対密度と内部摩擦角の増加量を確認した.その結果,超音波照射による豊浦砂の高密度化特性およびせん断特性は水中落下打撃法と比較して同程度以上であることが確認できた.