土木学会論文集F3(土木情報学)
Online ISSN : 2185-6591
ISSN-L : 2185-6591
和文報告
サステナブルな地理空間情報流通に向けた関係者のインセンティブと負担に関する実証研究
関本 義秀薄井 智貴山田 晴利今井 龍一山口 章平柴崎 亮介
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2012 年 68 巻 1 号 p. 71-83

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抄録

 2007年に成立した地理空間情報活用推進基本法を契機に,地理空間情報を活用したサービスは日々進展を遂げている.その一方で,国土あるいは公共施設等のベースとなる情報は,データ提供主体ごとに,形式だけでなく,入手条件や権利関係,更新頻度等が多様であり,利用者側からみるとデータ収集は手間のかかる作業である.従って,本研究は,公共事業等で作成された地理空間情報の収集・配信・利活用等に関わる円滑な流通環境の実現を目的とする「地理空間情報流通実験コンソーシアム」の活動を通じ,データ利用者のニーズ,データ保有者の制約等を把握し,関係者の役割分担を提案する.また,実証実験として,広範なデータ収集活動,データ共有を効率的に実現するシステムの構築と運用,利用者・保有者の意見集約を行い,流通の仕組みの妥当性を評価した.

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© 2012 公益社団法人 土木学会
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