抄録
衛星測位では,準天頂衛星をはじめとした新規の衛星の運用開始に伴い,複数の衛星測位システムの併用が可能となることで利用性の向上が見込まれる.そのため,自動車の自動運転をはじめとする高度なITSアプリケーションに衛星測位の利用が期待される.本研究では,自動車の運転操作特性をRTK測位で取得した走行挙動から評価することを目的に,RTK測位で走行挙動を取得し,運転操作特性の評価への有用性を検討した.検討の結果,RTK測位を用いることで車線内の走行位置や交差点内の走行位置と走行速度の関係性が明らかとなり,直進路では複数回走行することで走行位置から個人毎の差異を検出できることを確認した.また,交差点においても走行位置と速度から個人毎の差異を検出できることを確認した.