2015 年 71 巻 2 号 p. II_18-II_27
国土交通省では,公共事業の調査・計画,設計,施工,維持管理の各過程において扱う,あるいは作成される3次元モデルを一元的に共有,活用,発展させることにより,建設生産システムにおける各過程での諸課題を解決し業務の効率化を図る目的で,CIM(Construction Information Modeling/Management)の導入の検討を行っている.
本研究では,CIMを築堤事業の施工段階に適用し,施工の段取りに沿って施工段階毎の施工状況を示す3次元モデルを集めた4次元施工ステップモデルにより,設計図書の照査,施工計画書の作成,関係機関との協議に関して期待される効果や,設計段階で作成された3次元モデルの情報化施工との連携(適用)について,実工事を通じて実証的に検討を行った.