土木学会論文集F3(土木情報学)
Online ISSN : 2185-6591
ISSN-L : 2185-6591
和文論文
レーザーによるコンクリート欠陥検出技術における外部振動・騒音の影響とその対策
御崎 哲一坂本 寛章瀧浪 秀元篠田 昌弘島田 義則オレグ コチャエフ江本 茂夫朝倉 俊弘
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2016 年 72 巻 1 号 p. 11-23

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抄録
 コンクリート表面の一般的な検査法として打音法が用いられている.打音法は簡易であるものの,技術者間で検査結果が異なることや,多大な検査時間を要する等の課題がある.そこで,本研究では,レーザーによる加振と遠隔探傷が可能なコンクリート表面の非破壊検査法を開発した.開発した装置を用いて室内試験を実施し,基本性能を確認した後,新幹線トンネルの覆工に適用した結果,保守用車・発電機の振動・騒音等が計測精度に悪影響を及ぼすことが判明した.そこで,保守用車・発電機の振動・騒音等のノイズを低減させるため,除振台および防音室を提案システムに設置したところ,ノイズを低減させることができ,開発した装置によりコンクリート表面の振動特性を把握できることを確認した.
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© 2016 公益社団法人 土木学会
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