抄録
現在,栃木県の芳賀町・宇都宮市において進められているLRT導入計画は,全線が新設路線である.既存の路面電車の導入都市においても対自動車との接触事故が発生している現状を考えると,LRT導入後,自動車との接触事故が発生する可能性が高い.そこで,接触事故が生じやすい場面である交差点右折時を対象とし,LRT導入後の交通状況をさまざまなプラットフォームで再生可能なVRコンテンツを開発した.このVRコンテンツは,交通流シミュレータとゲームエンジンの統合開発環境を用い,LRT計画に準拠した現実に近い道路交通現象を忠実に再現した.また,VRコンテンツの完成度を確認するため,安価で持運び容易なVRHMDを用い,市民を対象としたモニターテストを行った.この結果,VRデータの軽量化の必要性や追加機能などの修正・改良点が明らかになり,一部実装法について検討を加えた.