抄録
土砂災害や火山災害等が発生した後の復旧工事は,2次災害の恐れが強い危険な場所での施工になる場合が多い.そのような危険個所では,遠隔操作建設機械を用いた「無人化施工」が適用される場合がある.しかし,一般的に無人化施工は通常の施工より効率が低下するといわれており,復旧工事の生産性を向上させるためには,この施工効率を改善することが必要とされている.
そこで本研究では,実験にて遠隔操作が得意なオペレータと不得意なオペレータを選定し,得意オペレータと不得意オペレータの特性調査をアイマークカメラによる視線解析を用いて行い,操作時の相違点を明らかにした.さらにオペレータの習熟度を容易に判別し,得意オペレータを選抜する手法を提案し,得意オペレータを選抜した場合の施工効率を試算した.