抄録
景観法が施行されてから2年経った2007年6月現在,景観行政団体は283件に上る.政令指定都市の福岡市や中核都市の鹿児島市は,景観行政団体に該当する.九州の北と南の拠点都市である両市は,同時期に景観法に基づいた景観計画を策定することになった.そこで,現状の景観的特徴とこれまでの施策の効果を調査する必要がある.本研究では,それらを色彩について検討することを目的として,建築外壁と広告物を測色した.さらに,福岡市と鹿児島市の景観色を比較し,それぞれの特徴を把握した.測色調査の結果,福岡市では建築外壁の基調色と主調色について,彩度規制の指導効果が確かめられた.また,特に橙色(YR)が多いことが分かった.鹿児島市は,福岡市よりも黄(Y)が多いことが明らかになった.