抄録
本報告は,ISO/TC156/WG4の腐食環境クラスC4の国際共同暴露試験地の一つである駿河湾大井川沖に設置されている海洋技術総合研究施設において,普通鋼材(無防食鋼材)と,海洋鋼構造物に一般的に適用されていたタールエポキシ樹脂塗装鋼材を20年間暴露し,その腐食と劣化挙動を調査した結果をまとめたものである.その結果,20年間の長期に渡って普通鋼材を定点調査したという,これまでに例の無い腐食量の経時データが得られた.一方,塗装鋼材での塗膜劣化は,無防食鋼材の腐食挙動とは異なり,腐食の多い飛沫部で少なく,腐食の少ない干満部∼海中部で大きな劣化が見られた.