2009 年 65 巻 4 号 p. 414-433
ボルト締結を伴わないシールド工事用セグメントの設計において,はり-ばねモデル解析に必要な継手剛性を求めるために,実物大継手曲げ試験,継手せん断試験,継手引張試験の継手挙動について3次元非線形有限要素解析でフィッティングし,この解析を用いて数値実験によってセグメント間継手の回転ばね定数,リング継手のせん断ばね定数,ならびにリング継手の引張ばね定数を求める設計法を検討した.その結果,既往の設計と比較し,コンクリートや継手鋼材の物性や寸法の変化や継手面に生じる軸力の影響を反映させられる合理的な設計法であることを示した.