抄録
2014年6月道路法一部改正に伴い,道路トンネル定期点検要領1)(以下点検要領という)が新たに改訂された.道路トンネルは全国で約1.1万本存在2)する中で5年に1回の定期点検を行う必要があり,適切な点検技術の開発や人員体制の確保が急務となっている.現在点検ロボット技術としてトンネル走行型計測車両が注目されており,得られる精度の検証が大きな課題となっている.本研究では,実際のトンネルにおいて,熟練技術者による近接目視結果とトンネル走行型計測車両による計測結果を比較検討し,ひび割れ検出に伴う精度検証を実施したものである.