日本臨床免疫学会会誌
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総説
血漿のプロテオミクス解析
苗代 康可鈴木 知佐子木村 成寿山本 元久高橋 裕樹相馬 仁堀 司篠村 恭久小海 康夫今井 浩三
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2007 年 30 巻 3 号 p. 145-150

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抄録

  プロテオミクスの技術が,近年,非常に発展してきている.プロテオミクス解析は複雑な,多種類のタンパク質混合物のプロファイルを一挙に解析することができる.さらに発現量のみではなく,タンパク質の修飾状態までも検出可能である.とくに,血漿のような,多くのタンパク質を含む,複雑なサンプルの解析に有効であると考えられ,関節リウマチにおける診断,疾患活動性および治療効果判定に有用と思われるバイオマーカーの検索が行われている.本稿では血漿のプロテオミクス解析に関する有用性,問題点を,関節リウマチを中心に,われわれの研究報告を含め解説する.

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© 2007 日本臨床免疫学会
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