日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P1-44 Deoxynuclease 1-like-3の免役担当細胞における発現と機能の解析
猪口 翔一朗三苫 弘喜中野 翔太三嶋 耕司中山 剛志高木 綾子中川 仁村上 哲晋大田 友里押領司 大助綾野 雅宏赤星 光輝有信 洋二郎新納 宏昭塚本 浩久本 仁美木本 泰孝堀内 孝彦赤司 浩一
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2016 年 39 巻 4 号 p. 396b

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抄録

  Deoxynuclease 1-like-3(DNase1L3)はDNase1 family分子の一つであり,上皮細胞ではアポトーシス細胞の核の断片化に寄与している.ループスモデルマウスや常染色体劣性遺伝形式を示す全身性エリテマトーデス(SLE)の数家系でDNase1L3の機能欠失型変異が報告されている.機能欠失によるSLE発症の機序は未だ不明であり,今回我々はヒト免疫担当細胞におけるDNase1L3の発現と機能の検討を行った.DNase1L3の白血球各分画における発現量をreal-time PCR法で比較検討したところ,白血球全般に発現が認められ形質細胞様樹状細胞(pDC)で最も高発現であった.各種刺激後の発現量を解析したところ,pDC,単球,単球由来樹状細胞,単球由来マクロファージにおいてToll-like receptors刺激,IL-4刺激でDNase1L3の発現亢進を認めた.ウェスタンブロッティング法でDNase1L3タンパクの局在を解析した結果,主として細胞質に分布しており,細胞外にも分泌されることが明らかとなった.分泌された培養上清中のDNase1L3蛋白はDNase活性を維持していた.以上よりDNase1L3は免疫担当細胞から分泌され,炎症局所で細胞外に放出された核酸の処理を担うことにより,組織のホメオスターシスを維持する役割を担っていることが推察された.

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© 2016 日本臨床免疫学会
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