日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
全身性エリテマトーデスにおけるB細胞機能およびB細胞刺激因子についての検討
前田 裕弘
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 10 巻 3 号 p. 233-239

詳細
抄録
SLEの多クローン性B細胞活性化の原因が, B細胞自体の異常によるものか, BSF (B cell stimulatory factors)によるものかについて検討した. B細胞機能としてのSACおよびBCGFに対する反応性はSLE群と健常人群とでは有意差はなかった.しかし, PHA刺激T細胞培養上清中のBCGFおよびBCDF活性は活動性SLE群において亢進していた.また, SAC刺激B細胞上清中のBCGF様活性はSLE群と健常人群では有意差はなかったが, BCDF様活性は活動性SLE群において高値を示した.また,血清中のBSF活性を検討した結果,活動性SLE群において亢進していた.
著者関連情報
© 日本臨床免疫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top