日本臨床免疫学会会誌
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ベーチェット病の血清レンサ球菌抗体価と対応抗原-慢性再発性アフタ症との対比のもとに-
柳田 たみ子
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1993 年 16 巻 2 号 p. 148-156

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抄録
ベーチェット病の各種レンサ球菌細胞壁粗分画に対する血清抗体価をELISA法で免疫グロブリンクラス別に測定し,健常人,慢性再発性アフタ症のものと比較した.その結果, Streptococcus salivarius HHT株に対するIgG, IgA抗体や, S. pyogenes ATCC 19618(M1型)およびS. sanguis ST 3株(biotype A, serotype I)に対するIgA抗体が,ベーチェット病では健常人に比べて有意に上昇しており, S. salivariusのIgG, IgA抗体は慢性再発性アフタ症に比べても有意な上昇を示した.ベーチェット病で健常人に比べて有意な上昇を示した血清抗体について,抗体価とベーチェット病の臨床像との関連性をみると, S. salivariusのIgG抗体高値例に完全型病型が多かった.さらに, S. salivariusのIgG抗体に対する細胞壁粗分画中の対応抗原について, Western blot法で検索したところ,分子量約48,000の抗原性物質の存在が明らかになったが,これは慢性再発性アフタ症の患者血清とも反応し,ベーチェット病に特有なものではなかった.
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