日本臨床免疫学会会誌
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Staphylococcus aureus Cowan I (SAC)によるcommon variable immunodeficiencyのT細胞機能解析
崎山 幸雄石坂 明人有賀 正高橋 豊松本 脩三
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1985 年 8 巻 4 号 p. 192-197

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抄録
Staphylococcus aureus Cowan I (SAC)刺激下の末梢血リンパ球についてTac抗原陽性細胞が培養7日目をピークに出現することを明らかにし,さらにOKT4, OKT8抗体と抗Tac抗体との二重染色法により, Tac抗原陽性細胞はT4抗原陽性細胞に選択的に表現されることを見いだした.
またpokeweed mitogen (PWM)刺激下ではサプレッサーT細胞の活性化を認めた2例のcommon variable immunodeficiency, 1例のagammaglobulinemiaについてSAC刺激下では正常のヘルパーT細胞活性が存在することを明らかにした.以上のことよりSACはhypogammaglobulinemiaにおけるregulatory T細胞の機能解析にPWMとは異なる側面を明らかにできる可能性が示唆された.
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