熱測定
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勾配ベクトル射影法による化学平衡計算
松本 隆史横川 晴美
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1992 年 19 巻 4 号 p. 170-173

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抄録
系のギブズエネルギーGの勾配ベクトルを質量保存則を満たす空間に順次射影することによりGの最小点を探索する計算法を開発した。固相-気相系の例をとり本法によるパソコンプログラムを用いて平衡点を計算,結果を確認した。本方式では,收束計算のための初期値を推定する必要がなく常に出発原料の値を用いることができるのと,収束過程において物理的意味のない点を通ることがおこらないため解の安定性は高いのが特徴である。なお,本方式を系のヘルムホルツエネルギーに適用した場合のプログラムも作成し上記系に対し確認した。
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© 日本熱測定学会
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