熱測定
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新しい構造の多点式双子型伝導熱量計の開発
萩原 清市坂井 悦郎井元 晴丈堤 健児浅賀 喜与志
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2000 年 27 巻 5 号 p. 226-232

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抄録

新しい構造の多点式双子型伝導熱量計の開発・性能テストを行った。今回試作した熱量計は,互いに独立に操作できる12対の基準容器と試料容器がヒートシンクのアルミ・ブロック中で立体構造をとり,精密に温度制御された空気恒温槽に設置されている。このように設計された熱量計を用いることにより,従来多点同時測定に付随した種々の問題点が解決された。今回使用した空気恒温槽の温度変動は,±5×10-3K24h-1であり,熱量計の長期に亘るベースラインの安定性は8μWであった。性能テストとして行ったセメントの水和熱測定の結果からは,重大な誤差はなかった。また,セメントの水和熱に対して新しい知見が得られた。

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