熱測定
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超臨界水の構造と物性
中原 勝
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2004 年 31 巻 1 号 p. 14-22

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抄録
化学進化・地球環境・エネルギー問題の観点から,新しい学術創生のために超臨界水および超臨界水溶液の物性・構造・ダイナミクス・反応の研究が必要であることを強調した。相互作用の本質である水素結合が水の物性と構造を支配することに着目して,解説した事項は次のもの。臨界点と分子間相互作用の関係,圧力と密度と温度の関係,誘電率と温度の関係,粘性係数と温度の関係,水素結合構造,回転相関時間と温度の関係,超臨界水反応の熱化学。可能な限り,観測量の分子論的な解釈を試み,今後の展望を示した。
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