Cardiovascular Anesthesia
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症例報告
冠動脈バイパス術後の大動脈弁狭窄症に対し,Minimally Invasive Cardiac Surgeryにて大動脈弁置換術を施行した2麻酔経験
日比野 世光橋本 亘江石 清行桝田 花世吉川 一洋外間 梨香久場 一章座波 政美東 理人八巻 文貴
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2018 年 22 巻 1 号 p. 127-131

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抄録

 冠動脈バイパス術(CABG)術後の大動脈弁置換術(AVR)は死亡率が高く,難易度が高い。特にliving graftが存在する場合,損傷の危険があり,また十分な心筋保護が困難であることがあり,手術・麻酔管理に難渋することが多い。

 今回我々はCABG後のre-AVRに対しMinimally Invasive Cardiac Surgery (MICS)によるAVRの手技,麻酔管理を応用し,living graftを遮断せずにAVRを行った2症例の麻酔を経験した。CABG術後の正中再開胸はハイリスクであるが,MICSを応用することで安全に手術・麻酔管理を施行しえた。

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© 2018 一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
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