比較眼科研究
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シンポジウム
ラット,マウスおよびウサギの眼底検査
竹川 晃司久世 博三村 哲夫三百田 匡堀 正樹
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1995 年 14 巻 3-4 号 p. 3-4_115-3-4_124

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抄録

小動物用眼底カメラ(Kowa RC-2 model-621)を用いてラットおよびマウスの,眼底カメラ(Kowa RC-2)を用いてウサギの各種条件下での普通眼底および蛍光眼底撮影を実施した。ラットの普通眼底およびウサギの眼底撮影は無麻酔下で,ラットの蛍光眼底およびマウスの眼底撮影は麻酔下で行った。

普通眼底撮影では,アルビノのラットおよびマウスでは50Wの光量4が適し,有色では100Wが最適であった。白色ウサギでは網膜反射が強く,NDフィルターを用いた50W, 光量2で,有色では,50W, 光量2で良好な撮影像が得られた。蛍光眼底撮影では,アルビノのラットで尾静脈からの蛍光色素注入量が0.4ml/kg, 100Wの条件下が最適であり,有色では大腿静脈から0.3ml/kgを注入しての100Wが適していた。ウサギでは,アルビノおよび有色とも後耳介静脈を用い,蛍光色素注入量が0.2ml/kg, 50W, 光量6が最適な条件であった。

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© 1995 Japanese Society of Comparative and Veterinary Ophthalmology
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