日本歯科衛生学会雑誌、電子ジャーナルとして新たな一歩を踏み出します！

本学会雑誌のイメージカラーは、第20巻から「パープル」になりました。

このたび，日本歯科衛生学会雑誌は大きな節目を迎え，本号より電子ジャーナルとして新たなスタートを切ることとなりました。これまで長年にわたり，紙媒体として年2回（8月および2月）発行され，会員の皆様のお手元にお届けしてまいりましたが，今後は紙での発行を終了し，完全電子化された形での提供へと移行いたします。

この変革は，単なる媒体の変更にとどまらず，学術情報の発信と共有のあり方そのものを見直し，より開かれた，よりアクセスしやすい学術環境を目指すものです。電子ジャーナル化により，日本歯科衛生学会のWebサイトを通じて，どなたでも，いつでも，どこからでも，掲載された論文や記事を自由に閲覧・ダウンロードできるようになります。これにより，利便性が飛躍的に向上し，歯科衛生に関する最新の研究成果や実践的な知見を，より迅速かつ広範に届けることが可能となります。

さらに，本学会雑誌は，J-STAGE（科学技術振興機構が提供する電子ジャーナルプラットフォームであり学術論文のオンライン上の公開を支援する仕組み）を活用して発信されます。J-STAGEは，国内外の多数の学会や研究機関が利用する信頼性の高いプラットフォームであり，世界中の研究者，専門職，教育関係者，また，一般の方々にも広く開かれた環境が整っています。これにより，歯科衛生士による研究成果が，国内外の多職種の専門家や関心を持つ人々の目に触れる機会が増え，学術的な交流の活性化や社会的な認知の向上が期待されます。

このような大きな変革の時期に，ちょうど第20巻という記念すべき節目を迎えることができたのは，非常に意義深く，感慨もひとしおです。ここまで本学会雑誌が継続し，発展してこられたのは，ひとえに会員の皆様の温かいご支援とご協力の賜物であり，編集委員会一同，心より深く感謝申し上げます。

今後も，歯科衛生分野のさらなる発展と，学術的な交流の深化を目指し，会員の皆様からの積極的なご投稿をお待ちしております。電子ジャーナルという新たな形を通じて，より多くの方々に本学会雑誌をご活用いただければ幸いです。

引き続き，日本歯科衛生学会雑誌へのご支援を賜りますよう，よろしくお願い申し上げます。