11月2日(日)12:30~13:20
サンスター株式会社 B 会場(4F赤松1)
診療所委員会 委員長・井荻歯科医院 小森 朋栄
日本歯科衛生士会の委員会の1つである診療所委員会では,診療所に勤務する歯科衛生士が自らの専門性を高め,日々の臨床に取り組めるよう活動を行っています。対面の場で多くの診療所勤務の歯科衛生士が集い,情報交換や交流を通じて気づきややりがいを感じていただければとの想いから本セミナーを企画しました。
現代の診療所では,多様な患者層への対応,チーム医療の実践,後輩指導など,歯科衛生士に求められる役割が拡大しています。しかし,スタッフの定着率の向上や長期的なキャリア支援に課題を抱える診療所も少なくありません。本セミナーでは,診療所に勤務する歯科衛生士の「人材育成」と「キャリア支援」に焦点を当て,持続可能な教育プログラムを導入している井荻歯科医院での取り組みについてご紹介いたします。
歯科衛生士のキャリアに応じた成長支援から働くこと・学ぶことに対するモチベーション維持の工夫,予防にフォーカスした「プロケアセンター」での歯科衛生士の役割まで,地域医療に長く貢献できる人材を育てる仕組みづくりについてお伝えします。後半では,昨年100周年を迎えたバトラーブランドの歴史・コンセプト・使用体験談の紹介コーナーも企画しております。皆様ぜひご参加ください。
11月2日(日)12:30~13:20
メディア株式会社 C会場(4F赤松2)
いかわデンタルクリニック豊田 院長 井川 浩海
呉共済病院 歯科口腔外科 歯科衛生士 冨本 麻美
日本では超高齢社会の進行に伴い,骨粗鬆症による脆弱性骨折が要介護の要因となっており,その予防と早期発見が重要視されています。これらの対策は医師,看護師,理学療法士,薬剤師などが連携して実施する骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)により進められてきましたが,2025年より歯科衛生士もOLSマネージャー認定資格の対象となり,医科歯科連携における新たな役割が期待されています。
近年,歯科領域ではパノラマX線画像を用いたスクリーニング技術の活用が進み,顎骨壊死の予防に加え,全身的な骨粗鬆症の早期発見にも寄与できることが明らかになってきました。これにより,従来は骨粗鬆症治療前の口腔スクリーニングという主に医科から歯科への一方向の連携であったものが,歯科定期検診の場で骨粗鬆症の兆候をとらえ,早期に医科へ紹介するという双方向の連携へと発展し,地域における骨折予防と健康寿命の延伸に貢献する体制が整いつつあります。
こうした取り組みの中で,歯科衛生士は次世代型の医科歯科連携を支える重要なリエゾンとしての活躍が求められており,今後の地域包括ケアにおいても,歯科衛生士の社会的役割と可能性がますます広がっていくと考えられます。
11月3日(月・祝)12:40~13:30
日本歯科薬品株式会社 B会場(4F赤松1)
【座長】昭和医科大学 歯学部 口腔衛生学講座 教授 弘中 祥司
【演者】国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 歯科口腔外科部 歯科衛生士 守谷 恵未
口腔ケア(口腔衛生処置)は機械的・物理的な歯や粘膜への刷掃行為を含み,歯や粘膜から剥離された細菌を含む汚染物を誤嚥させずに口腔外に適切に排出することは,嚥下機能が低下した方への誤嚥性肺炎予防において重要な要素であると考えます。そこで,国立長寿医療研究センターでは,“お口を洗うジェル”と“口腔ケア用吸引管”を使用した“水を使わない口腔ケア”を病棟や外来において誤嚥のリスクがある方に実施しています。“水を使わない口腔ケア”とは,口腔内に水を持ち込まず,代わりに咽頭に流れ込みにくく汚れへの浸透性が高いジェルでプラークや剥離上皮,痰などを加湿してまとめ,歯ブラシ等を併用しながら吸引管で吸引することにより,汚染物を口腔外へ排出させる方法です。
患者の口腔内は治療中の疾患やその重症度,使用している薬剤やその量や期間によっても様々です。嚥下機能が低下した患者において,口腔乾燥や痰・剥離上皮の付着,粘膜の発赤などの症例に対して“水を使わない口腔ケア”を実施する際の方法について,コツを含めてお伝えします。
また,入院中の口腔内トラブルとその対応について,いくつか症例を用いてご紹介し,歯科衛生士が介入することによる利点もお示しできたらと思います。