電気加工学会誌
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加工面の3次元評価の研究 (第1報)
放電加工面における2次元評価との関係
向山 芳世河田 明義
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1991 年 25 巻 50 号 p. 39-52

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抄録

通常, 加工面あらさの評価は2次元的情はに因ることが多い。しかし, 極問状態の不確定要素の影響を大きく受ける液中放電除去現象利用の加工では, 加工面が複雑・多様な形状であり, 統計的処理をもってしても, 加工面あらさの厳密な把握は困難なことが多い。
本報告は, 触針式2次元表面あらさ測定機の改良とソフトウェアの付加により, 単発放電こんならびに繰返し放電加工面のあらさの3次元測定・評価を行った。その結果, 放電こんと加工面の放電除去部, 盛り上がり部の最大値の真の数値を把握できた。また, 2次元測定値と3次元測定値の関係を数的に明確にするとともに, 単発放電こんの除去部ならびに盛り上がり部の体積, 占有面積, 重量等の測定評価を可能にした。

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© 社団法人 電気加工学会
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