魚病研究
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Renibacterium salmoninarumの表在抗原p57をELISA用抗原とした抗体検出
松井 崇憲大迫 典久西澤 豊彦吉水 守
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2010 年 45 巻 2 号 p. 80-83

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抄録

 R.s.表在抗原p57 のELISA用抗原への利用について検討した。ホルマリン死菌(FK-R.s.)固相化プレートでは,FK-R.s.およびPBS接種したサクラマスとニジマスの血清のELISA値は各々0.16~2.6と0.12~1.59で,FK-R.s.接種魚血清のELISA値はPBS接種魚血清に比べ高かったが,PBS接種魚血清の何れも0.1より高い値を示した。p57固相化プレートでは,FK-R.s.接種魚血清のELISA値は0.02~1.28であったが,PBS接種魚の血清は何れも0.1以下となった。p57をELISA抗原とすることで抗R.s.抗体の特異検出が可能になった。

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© 2010 日本魚病学会
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