一般社団法人 全国水産技術者協会
北海道大学大学院水産科学研究院
2018 年 53 巻 2 号 p. 90-93
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吸水過程において卵門から細菌性冷水病や細菌性腎臓病の病原細菌が卵内へ侵入する卵内感染の機序を明らかにするため,SEMを使用して,ニジマスの未受精卵,吸水卵および人為的な病原菌汚染卵における卵門および卵膜の形態を観察した。排卵された未受精卵の卵膜表面では,卵門を除き細菌が卵内に侵入する可能性のある小孔状の形態はみられなかった。卵門管の上部および管底の口径は細菌が十分に通過できるほどに大きく,吸水に伴って管内の閉塞が進む時期は実験的に卵内感染が成立した時期と一致することが確かめられた。
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