魚病研究
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ニジマス稚魚の体表部患より分離されたSaprolegnia australisについて
畑井 喜司雄, 江草 周三, 野村 哲一
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1977 年 11 巻 4 号 p. 201-206

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抄録
 1.ニジマス稚魚に発生した水生菌症に関し,その発生概要および体表患部より分離された真菌について記載した。2.供試6株のムーンフィッシュに対する寄生性は株により異なったが,その中でN7619株にもっとも強い寄生性がみられた。3.供試6株はすべてSaprolegnia sp.に同定されたが,このうちN7619株だけに有性器官が形成され,S.australisに同定された。4.N7619株の有性生殖器官の特徴は造精枝がdiclinousタイプ,卵胞子の内部構造が亜中心性型,また造卵器壁に孔絞がみられる点であった。5.S.australisが水生菌症の患部から分離され,さらにそれがムーンフィッシュに寄生性を示した報告はこれが初めてである。6.本症はヒレグサレに起因し,二次的にそれらの部位にSaprolegniaが寄生したミズカビ病と診断された。
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