三重大学水産学部
1986 年 21 巻 2 号 p. 123-127
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
1984年と1985年の6~7月に, 三重県下の養殖漁場において飼育中の天然ブリ稚魚にウイルス感染による腹水症が発生した。その重篤例は外見的に腹部が膨張し, 部検的に黄色ないし赤色の腹水液の貯留, 肝内出血, 膵組織の出血, 胃壁の出血, カタール性腸炎, 脾臓・腎臓の褪色がみられた。病理組織学的には肝細胞壊死とそれに伴ううっ血や出血, 膵細胞壊死, 腎臓の尿細管上皮の変性・壊死, 胃粘膜下組織の出血, 剥離性カタール性腸炎, 脾髄の壊死などが特徴であった。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら