魚病研究
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コイの頭腎細胞の試験管内における貪食作用
Jozsef F. SOVENYI楠田 理一
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1987 年 22 巻 2 号 p. 83-92

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抄録

 コイの頭腎細胞に SRBC を貪食させ, 経時的に塗抹標本を作製してペルオキシダーゼ・ギムザ二重染色により観察した。貪食能は主としてマクロファージと好中球に認められた。1細胞あたりに取り込まれた SRBC 数はマクロファージの方が多く, 時間の経過とともに増加した。貪食された SRBC の総数は, 最初の1時間と12~24時間後に2度増加し, 2度目には貪食能を示す幼若好中球が増加した。24時間後には SRBC を貪食した細胞数および貪食された SRBC の総数は, いずれも好中球のほうがマクロファージよりも大きくなった。

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